仕事は楽しいかね?
デイル・ドーテン (著), 野津智子 (翻訳)
本の概要
空港で出会った「老人」と「私」の、ストーリー仕立てのビジネス啓発書。全4巻の1巻目。
キーワード
試行錯誤 アイデア リスト
引用(ネタバレあり)
印象に残った部分を3つ紹介します。

1.
5年後の自分
“「頭のいい人がする一番愚かな質問は、『あなたは五年後、どんな地位についていたいですか』というものだ。ありがたいことに、僕はこの四十年間、採用面接を受けたことがない──どんな地位についていたいかなんて質問は、大嫌いなんだ。僕はこの先、いまとは違う人間になっていこうと思っている。だけど、いまから五年後に〈どんな人間に〉なっていたいかなんてわからないし、〈どんな地位に〉ついていたいかなんてことは、なおのことわからないよ」”
(No.281)
補足:「老人」の言葉。時間や進歩に対して直線的な見方をしている人について批判。人生はそんなに規則正しいものじゃない、規則から外れたところでいろんな教訓を与えくれるもの、と語っている。

2.
毎日違う自分になる
“「問題はね、きみが理屈っぽいってことだ。きみの思考は、学生モードのままなんだよ。この課題をすべてやっておきなさい、そうすればAがとれますよってね。きみは、課題のリストをほしがってるだけなんだ」”
(P.384)
補足:他人を凌駕する人材になるには、人は懸命により良くなろうと、毎日毎日、違う自分になることが大切。何度も試す、つまり、試行錯誤を続けなければならない。

3.
他人のマネをしても意味がない
“彼らが発見したのはね、会社をどんなふうにまとめあげるかなんて〈重要じゃない〉ということだった。結論はこうだ、『画期的な成功というものは、それに値する仕事がなされようとなされまいと、収めることができる』 十六の企業は、持つべき姿勢をしっかり育てて、それから画期的な成功を収めたんじゃない。画期的な成功を収めて、それから持つべき姿勢について、もっともらしい話をしたんだ」”
(P.544)

感想:多くの人は他人の成功を見て、それを真似しようとするが、ビジネスはアートと同じで、成功方法は人それぞれ。他人の成功話を聞くと一見、最初から論理的に成功したように聞こえるが、本当はそれは後づけで、思いつきや偶然を論理的に聞こえるように仕立てあげている部分も多い。だから彼らと全く同じことをしても成功しない。大事なのは真似ではなくやはり試行錯誤。
ひとこと
Kindle unlimitedとPrime readingで無料で読めます。
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