今日は敬語なしで、親しい友人と話すように書いていこうと思う。良かったら読んでね。
数日前、唐突に泣くことがあった。

そもそも、わたしはどちらかというとあまり泣かない。幼い頃はかなりの泣き虫だったけれど、いつの間にか、悩んだり、悲しくなったりしても泣かなくなった。涙もろいわけでもない。
そんなわたしがめずらしく泣いたのは、You Tubeである動画を観たときだった。
元々のきっかけは、わたしの大好きなあの、あつまれどうぶつの森(ゲーム)である。
ニンテンドーの公式チャンネルに、ゲームのメインテーマ曲をリモート演奏している動画があがっていた。
わたしはこのメインテーマ曲をけっこう気にいっている。のんびりとした曲調で、まさに南国の島にいる気分になれる。
いい曲だなあ、この動画の演奏がいちばん好きだなあ、なんて思いながら何回かその動画を見ていた。そのとき、関連動画としてでてきたのが、Eric Miyashiro率いるバンドが演奏している「Bridge Over Troubled Water」だ。

日本語だと「明日にかける橋」という曲で前半にフリューゲルホルン、後半にトランペットを演奏している金髪の人がEricさんだった。(ゲームテーマ曲ではフリューゲルホルンを演奏している)
わたしは泣いていた。
なぜ泣いたのか、自分でもよく分からない。何かを思い出して〜とか、感情が高ぶって〜とか、そういうことではない。
ただ静かに泣いていた。自分で言うのもなんだけれど、きっと傍から見ても淡々とした表情で涙を流していたと思う。
バンドというより、わたしはEricの演奏になぜか特別惹きつけられた。やわらかく心地よい音、響き。何度も聴きたくなる。
わたしはEric Miyashiroという人物が今までどのような活動をして、どのような実績があるか知らない。特に知らなくていいと思っている。いい音楽をつくる人、心地よい演奏をする人。それだけ。
だけれど、心地よい、だけでわたしは泣いたのか?わたしはなんとなく、それだけでは納得できずにいる。圧倒されたから、だけでも済ませたくない。反射的に泣いてしまったことがすこし悔しいのだと思う。我ながら、けっこうめんどうくさい性格だ。

思い返してみると、前にも一度似たような経験をしたことがある。
わたしは音楽が好きで、たまにコンサートやライブに行く。
2、3年前に能とパイプオルガンのコンサートに行った時も、演奏の開始そうそう気づいたら泣いていた。ちなみに隣に座っていたおじさまも泣いていた。
この時も、なぜ泣いたのかよく分からない。演奏が素晴らしかったのは確かだ。
でも泣くときって、だいたい強い感情を伴うものだと思っていたんだけどなあ。
こういう経験をすると改めて音楽はすごいなあと思う。無意識に、だけど確実に、自分の深いところを動かす。泣くぐらいだから、複雑な何かを抽象的にすくい取ってくれているのだと思う。
言語学習している身からすると、こういう、言語や文化を超える体験すると、うれしい反面、ちょっと悲しくなる。言語化しなくても十分伝わることもあるよねって。
ともあれ、一度「Bridge Over Troubled Water」をきいてみて欲しい。
Bridge Over Troubled Water
こちらはあつまれどうぶつの森メインテーマ曲。
あつまれどうぶつの森「みんなあつまれ」
最後に、読んでくれてありがとう。いい1日になりますように。